2005-03-22から1日間の記事一覧

結局

終演は9時半。しかし、サービス精神溢れるステージにすっかり楽しくなったので、楽屋口に並んでサインまでもらってしまった。

サービス精神の塊、シモノフ氏

なんとアンコールは3曲もあった。白鳥の湖から「ワルツ」を演奏した後、なぜかドヴォルザークのスラブ舞曲を2曲。最後の一曲の前に、指揮台の前で懐中時計を取り出し、時間を見てから聴衆に向かって「まだ大丈夫」と頷いて微笑んでみせるサービス精神もお見…

総じて

前半後半ともにやや直線的な音楽運びながら、音響的な迫力は最高級品。重心の低い打楽器と弦楽器が力いっぱい強奏しているのに、その頭を飛び越えて、突き刺さるような金管の音が勢いよく耳に飛び込んでくるのはロシアのオーケストラならではだ。鳥肌が立っ…

白鳥の湖

後半の白鳥の湖は、前述のごとくシモノフ氏選曲の抜粋版。コンサート前の告知ではそんなことを言っていなかったので、かなり戸惑った聴衆も多かったに違いない。というのも、この選曲、バレエの序曲から始まって、約一時間にわたって様々な旋律をとっかえひ…

音楽はやや大味ながら

シモノフ氏とモスクワ・フィルの音楽は、基本的にやや速めのテンポでアッケラカンと進んでいく。オーケストラの響きは分厚く、張りがある。各楽器のソロが力強く、安定しているので、厚いながらも、輪郭のはっきりした音楽が奏でられる。 シモノフ氏の指揮に…

交響曲第5番

事前情報として「シモノフ氏の指揮姿はかなり変」という話は仕入れていたのだが、なるほど、変だ。“踊るように”と言えば聞こえはいいが、その踊りは殆ど“ロボットダンス”。玩具の猿が太鼓を叩くみたいにカクカクと両手を揺らしたり(そのときの足はガニ股)…

今夜の副題は「チャイコフスキーの夕べ」

演目は、前半が交響曲第5番で後半が白鳥の湖(抜粋)という、普通とは逆の曲順。ただし、白鳥の湖は一般に演奏される組曲版とは違い、シモノフ氏独自の選曲によるものらしい。

突如の発売と不十分な宣伝?

私はその公演開催を電子ぴあで知ったのだが、どうやらその宣伝は非常に不十分だったようだ(実際、私はこの公演のパンフレットを見たことがない)。今日のザ・シンフォニーホールは、未だかつて見たことがないほどガラガラだった。雨天も響いたのかもしれな…

念願の単独公演

シモノフ指揮のモスクワ・フィルハーモニー交響楽団が来日するという話はかなり前から知っていた。ロシア音楽好きの私は少なからず期待していたのだが、どうやらそれはことごとく「伴奏指揮者」としての演奏らしいとのことで、少々ガッカリさせられた。フジ…

ザ・シンフォニーホール 19:00〜

ユーリ・シモノフ指揮 モスクワ・フィルハーモニー交響楽団 チャイコフスキー 交響曲第5番 チャイコフスキー 白鳥の湖