舞踏の聖化

コンサート後半はベートーヴェンの第7。ドイツの名門オケとテクニック抜群の指揮者にピッタリの演目だ。
そして、もちろん期待通りの演奏だった。自然な流れで築き上げられる圧倒的なスケール、驚異的な技巧に支えられた細部にまで心のいきわたった表現力。…そこらのオケとは格が違うなぁ。
アンコールは、ブラームスハンガリー舞曲と、ビゼーアルルの女からファランドール。2曲とも、オーケストラと指揮者のテクニックを全開にした爽快な演奏だった。ファランドールの最後で調子付いた指揮者が急速に超高速化を指示したために、「限界に挑戦」状態となったアンサンブルが半分崩壊したのもご愛嬌。指揮者と団員も苦笑い。客も大喜び。