2005-04-07から1日間の記事一覧

フランス音楽はいいなぁ

そういえば、フランスのオーケストラをフランスの指揮者が振るコンサートを聴いたのは初めてだったように思う。ドイツ音楽ともロシア音楽ともイタリア音楽とも違うフランス音楽の魅力にどっぷりと浸かった2時間半だった。

記録更新

アンコール1曲目は、ラヴェルの書いたオーケストラ曲の中で私が最も好きな「マ・メール・ロア」から終曲“妖精の園”。ゆっくりとしたテンポを基調に、ふわふわとたゆたう色彩的な響きの園。もう、全身の力が抜ける程美しい。来てよかった! そして、なんとこ…

なんと素晴らしい音楽!

後半の「展覧会の絵」も、ロシアの楽団による演奏とは一線を画す、お洒落な味わいの演奏。とにかく、オーケストラのどのパートも常に共感豊かな歌を振りまく。金管の強奏から、ピチカートのひとつひとつ、小さなオブリガートに至るまで表情があって、それが…

「色彩的」にもいろいろ

一言に「色彩的な音色」と言っても様々な種類がある。例えばデュトワ指揮の音楽はしばしば水彩画のようなパステルカラーを感じさせるし、若い頃のブーレーズの録音を聴くと、ガラス細工のような透明感を覚える。プラッソン指揮のパリ管弦楽団の響きはそうい…

音楽と一緒に呼吸する喜び

前半のプログラムは、ラヴェルとルーセルの色彩豊かな作品。まず驚いたのは、オーケストラが奏でる旋律に、うっとりする程暖かな表情が満ちていることだ。どの一瞬を取り出しても、無機的に音が並んでいるということはない。一音一音に、なんとも言えない洒…

プラッソン氏初体験

ミッシェル・プラッソンという指揮者の名前は随分前から識っていたのだけれど、その演奏は、実演はもちろん録音でも聴いたことがなかった。会場内で買ったパンフレットによると、氏は1933年生まれだから、御年72歳。若い頃は、ストコフスキーやバーンスタイ…

フェスティバルホール 19:00〜

ミッシェル・プラッソン指揮 パリ管弦楽団 ラヴェル「高雅で感傷的なワルツ」 ラヴェル「ラ・ヴァルス」 ルーセル「バッカスとアリアーヌ 第2組曲」 ムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」