2005-04-22から1日間の記事一覧

終演後

いくら拍手してもし足りない。大植&大阪フィル、いったいどこまで行ってしまうんだろう。 脳が興奮したままの状態でホールの廊下に出ると、壁にかけられた朝比奈隆氏の写真が眼に入った。私はおもわず、 「朝比奈さん、あなたのオーケストラが大変なことに…

指揮者、オケ、音楽が完全に一体化して…

第3楽章あたりになると、奏者の方々も興奮してきているように見えた。そして、音楽はまるで自らの力で走り出したかのような錯覚さえおぼえさせるほどに熱く息づく。極端な話、「ここで指揮者とオーケストラが手を止めても音楽は走り続けるのではないか?」な…

向かうところ敵なし?

演奏は、膨らむ期待をさらに上回る、驚異的なまでの大熱演だった。“熱演”なんてありふれた単語を使うのさえ躊躇われるくらいだ。 第一楽章冒頭から、音楽は情熱的に、しかし一歩一歩しっかりと足を踏みしめながら疾走する。しかもただ走るのではなく、随所に…

大植&大フィルのベートーヴェン初体験

大植氏と大フィルがベートーヴェンを演奏するのを聴くのははじめてなので、私はおおいに期待していた。曲目が「第7番」というのがまたいいではないか。いかにも大植氏が得意としていそうな曲だ。 オーケストラは前半2曲とはポジショニングを変えて、主副ヴァ…

2曲目は師バーンスタインの有名曲

「セレナード」は大植氏の師であるバーンスタインの曲で、“天才少女”五嶋みどりが何度も弦を切りながら最後まで弾ききってバーンスタインを感激させたことで有名な作品。今夜の独奏は、大フィルに3人いるコンサートマスターのうちのひとり、ロバート・ダヴィ…

「2年でここまで来ました」

大植体制3年目の幕開けを飾るのは、ベルリオーズの序曲。いきなり、その躍動感とパワフルさに圧倒された。私はこの曲を聴くのは初めてだったのだけれど、ときおり運動会の音楽みたいに賑々しくなったり、ロマンチックな歌があったりと、タイトルどおり活発で…

(一部で)話題沸騰

最近、ちょくちょく関西のメディアで大植氏と大阪フィルのことが話題にされているのを眼にすることがある。それらのいずれもが、大植氏が主席指揮者に就任して以来の大フィルの好調ぶりを伝えている。昨日の関西テレビのニュースでもちょっとした時間を割い…

ザ・シンフォニーホール 19:00〜

大植英次指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 ベルリオーズ 序曲「海賊」 バーンスタイン 「セレナード」 ベートーヴェン 「交響曲第7番」