ムーティ氏VPOお得意のモーツァルト

モーツァルトは、イタリアオペラ出身のムーティ氏らしい、滑舌の良いアクセントが冴えた爽やかな躍動感と、ウィーン・フィルの弱音内での表情の豊かさ、滑らかな歌い回しがしっかりと手をつないだ、惚れ惚れするような演奏。ハキハキとしているのに、トゲトゲしくならず、上手く面取りがされたような音というか、まろみを帯びた響きになっているのがウィーン・フィルのすごさか。それをごく当たり前にやっていて、すごいことをやってるようにみえないところが、またさらにすごい。