2005-10-13から1日間の記事一覧

是非次は…

ただ、今回のコンサートでちょっと残念だった点をあげるとすれば、フェスティバルホールの音響。大人数を入れることを主眼としたホールなので仕方ないのかもしれないが、ウィーン・フィルの響きをたっぷりと味わうには余りに茫洋とした音響特性だと思う。是…

アンコール

アンコールは、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲。かなりの高速なのに、その流れの中で見せる表情の多彩さと弱音の美しさは圧巻。まさに、ムーティ氏とウィーン・フィルの組み合わせだからこそできた演奏に違いない。私を含め、聴衆全員大喜び。

なるほど、第3がメインのわけは…

未完成とモーツァルトの後は、20分の休憩を挟んで、シューベルトの第3交響曲。20分強で終わってしまう曲である。「なんでこの曲がメインなの?」と、チケットを買うときに首をひねったのは私だけではないはずだ。 ところが、演奏が始まってしばらくたって、…

ムーティ氏VPOお得意のモーツァルト

モーツァルトは、イタリアオペラ出身のムーティ氏らしい、滑舌の良いアクセントが冴えた爽やかな躍動感と、ウィーン・フィルの弱音内での表情の豊かさ、滑らかな歌い回しがしっかりと手をつないだ、惚れ惚れするような演奏。ハキハキとしているのに、トゲト…

未完成交響曲

未完成交響曲は、徹頭徹尾「ウィーン・フィルの未完成交響曲」といった風情。美しく穏やかな音色で実によく歌う。びっくりするような解釈が出てくるわけではないが、ただただ「さすがなだぁ」としか言い様がない。

ムーティ氏とVPOは仲良しこよし?

男前イタリア人のムーティ氏は、悪い意味ではなく、ウィーン・フィルのご機嫌を上手くとりながら指揮をしているような雰囲気だ。要所要所でアクセントとテンポ設定を示す他は、大まかなニュアンスを要求するだけで、基本的なアティキュレーションはオーケス…

ウィーン・フィル再び

私が直接ウィーン・フィルを聴くのは、昨年の来日公演に続き2回目。前回は、ゲルギエフのネバっこいドラマ運びとウィーン・フィルの美音の組み合わせが面白かった。今回の指揮はムーティ氏。オペラファン中心に熱狂的なファンも多い指揮者だけれど、私は彼の…

フェスティバルホール 19:00〜

リッカルド・ムーティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト 交響曲第7番「未完成」 モーツァルト 協奏交響曲(Vn:ライナー・ホーネック, Va:トバイアス・リー) シューベルト 交響曲第3番