ミミタコしたら金氏

田園交響曲を聴きながら感じたことは、ひと昔前のドイツ・オーストリア系巨匠のCDで聴き飽きた曲を金氏のライブで聴き直すと楽しいぞ、ということだった。先程から繰り返す通り、金氏のめざす音楽はシンプルで細やか。前回のブラームスでも今回の古典派でも、これまで固定観念に埋もれて見えにくかった楽曲の姿が聴き手の前に自然に立ち登ってきて、「へぇ、この曲にはこんな一面もあったんだ」と新たな視点を得られた気分になった。
この音楽性で、いっぺんコンテンポラリーも聴いてみたいな、なんて思ったりして。